韓国旅行中に突然の高熱や強い痛み、けがなどで救急外来(ER/응급실)を利用しなければならないことがあります。
韓国の救急外来では受付順ではなく、患者の緊急度に応じて診察の優先順位が決まるため、症状によっては待ち時間が長くなることもあります。
また、旅行者の場合は医療費の支払い方法や、帰国後の海外旅行保険の請求に必要な書類も事前に知っておくと安心です。
この記事では、韓国 救急外来(ER)の探し方・受診の流れ・費用・保険請求のために確認しておきたい書類を、日本人旅行者向けに分かりやすく解説します。
📋 【この記事の結論 / 3行まとめ】
1️⃣ 命に関わる症状や自力での移動が難しい場合は119へ。 韓国の救急外来(ER)は緊急度の高い患者から優先して診察されます。
2️⃣ 旅行者はパスポートと支払い手段を準備。 医療費は症状・検査・治療内容・保険加入状況によって大きく異なるため、必要に応じて海外旅行保険のサポート窓口にも連絡しましょう。
3️⃣ 帰国後に保険を請求する場合は、病院を出る前に必要書類を確認。 診療費領収書や診療明細書など、加入している保険会社が指定する書類を受け取っておくことが大切です。
韓国の救急外来(ER)を利用する流れ
- 利用時間: 救急外来は原則24時間対応ですが、診療体制は医療機関によって異なります。
- 診察順: 受付順ではなく、患者の緊急度に応じて診察の優先順位が決まります。
- 費用: 健康保険の加入状況、病院、検査、処置、入院の有無などによって大きく異なります。韓国の健康保険が適用されない旅行者は、医療費の自己負担が高額になる場合があります。
- 言語サポート: 医療機関によって外国語対応の有無が異なります。緊急時は119、旅行中の通訳や案内が必要な場合は1330を利用する方法があります。
- 病院検索: 近くの救急医療機関はE-Genなどの公的な医療情報サービスで確認できます。

利用方法
ステップ 1:症状に応じて119または救急外来を探す
意識がない、呼吸が苦しい、激しい胸の痛み、大量出血など、命に関わる可能性がある場合や自力での移動が難しい場合は、すぐに119へ連絡してください。
自分で移動できる状態で救急外来を探す場合は、E-Genなどの公的な医療情報サービスを利用して、現在地から受診可能な救急医療機関を確認します。
日本語で旅行中の案内や通訳サポートが必要な場合は、韓国観光公社の1330観光通訳案内を利用する方法もあります。
ただし、緊急性が高い場合は1330ではなく119への連絡を優先してください。
症状が比較的軽く、救急外来を受診するほどではない場合は、夜間や休日に営業している薬局を探す方法もあります。
ステップ 2:受付と患者分類(KTAS)
- 身分確認: パスポートを提示して受付します。
- トリアージ(分類): 医療陣が患者の状態をチェックし、緊急度を5段階で判断します。
- 注意点: 韓国の救急外来では受付した順番ではなく、患者の緊急度に応じて診察の優先順位が決まります。
そのため、比較的症状が軽い場合は待ち時間が長くなることがあります。
ステップ 3:会計前に保険請求に必要な書類を確認する
海外旅行保険に加入している場合は、可能であれば会計前に保険会社やサポートデスクへ連絡し、帰国後の請求に必要な書類を確認しておきましょう。
一般的には、次のような書類を求められることがあります。
- 診療費領収書
病院が発行した医療費の領収書です。 - 診療費の明細書
検査・処置・薬など、何にいくらかかったのかが分かる書類です。 - 診断書・診療内容が分かる書類
保険会社や請求内容によって必要になる場合があります。
必要な書類や指定様式は保険会社によって異なるため、「診断書は必ず英語で必要」と決めつけず、加入している保険会社へ確認するのが確実です。
病院を離れてから書類を追加発行すると手続きが難しくなることもあるため、会計時に必要書類をまとめて確認しておくと安心です。
海外旅行保険と「海外療養費」は別の制度
韓国で支払った医療費について利用できる可能性がある制度には、民間の「海外旅行保険」と、日本の公的健康保険による「海外療養費」があります。
この2つは同じ制度ではありません。
海外旅行保険は、加入している保険会社や契約内容に基づいて保険金を請求します。必要書類や補償範囲は契約によって異なるため、保険会社へ確認してください。
一方、海外療養費は、日本の公的健康保険に加入している人が海外でやむを得ず治療を受けた場合に、一定の条件のもとで申請できる制度です。
海外で支払った医療費がそのまま全額払い戻される制度ではなく、日本国内で同様の治療を受けた場合の基準などをもとに支給額が計算されます。
帰国後に海外療養費を申請する予定がある場合は、加入している健康保険の案内を事前に確認しておきましょう。

韓国の救急外来・病院に関するよくある質問(FAQ)
韓国の救急外来では日本語が通じますか?
日本語対応の可否は病院や勤務しているスタッフによって異なります。
大規模病院では国際診療センターや外国語対応スタッフがいる場合もありますが、救急外来で常に日本語対応ができるとは限りません。
症状を説明するために翻訳アプリを準備しておくほか、旅行中の通訳サポートが必要な場合は1330観光通訳案内を利用する方法があります。
ただし、命に関わる緊急事態では通訳先を探すよりも、まず119へ連絡してください。
韓国の救急外来(ER)の費用はいくらですか?
救急外来の費用は、病院・症状・検査・処置・入院の有無・韓国の健康保険の適用状況などによって大きく異なるため、一律の金額で案内することはできません。
特に韓国の健康保険が適用されない旅行者の場合、検査や処置が増えると自己負担額が高額になることがあります。
海外旅行保険に加入している場合は、受診前または受診後できるだけ早く保険会社のサポート窓口へ連絡し、補償内容や必要書類を確認してください。
韓国で支払った医療費を、日本の「海外療養費」で申請できますか?
日本の公的健康保険に加入している人が、海外滞在中にやむを得ず治療を受けた場合は、帰国後に「海外療養費」を申請できる場合があります。
ただし、韓国で実際に支払った医療費がそのまま全額払い戻されるわけではありません。日本国内で同様の治療を受けた場合の基準などをもとに支給額が計算されます。
申請には、診療内容明細書・領収明細書・領収書・日本語の翻訳文・渡航期間を確認できる書類などが必要になる場合があります。
加入している健康保険によって手続きや必要書類が異なる場合があるため、帰国後に申請先へ確認してください。
救急車を呼ぶべきか迷った場合はどうすればいいですか?
意識障害、呼吸困難、激しい胸の痛み、大量出血など、命に関わる可能性がある場合は迷わず119へ連絡してください。
症状が比較的軽く、自分で移動できる場合は、E-Genなどで近くの医療機関を確認する方法があります。
緊急性の判断が難しい場合も、症状が急激に悪化しているときは無理に自分で移動せず119へ相談してください。
パスポートをホテルに置いたまま救急外来へ来てしまった場合は?
緊急性の高い症状の場合は、パスポートを取りに戻ることよりも受診を優先してください。
本人確認や会計のために身分証明書が必要になる場合があるため、可能であればパスポートやパスポート情報を確認できるものを準備しておくとスムーズです。
実際の対応は医療機関によって異なるため、受付スタッフの案内に従ってください。
まとめ
韓国旅行中に突然体調が悪化した場合、命に関わる症状や自力での移動が難しい場合は119へ連絡することが最優先です。
自分で移動できる場合は、E-Genなどを利用して近くの救急医療機関を確認しましょう。
韓国の救急外来では受付順ではなく緊急度によって診察の優先順位が決まるため、症状が比較的軽い場合は待ち時間が長くなることがあります。
また、海外旅行保険を利用する予定がある場合は、病院を出る前に領収書や診療明細書など、保険会社が指定する必要書類を確認しておくことが大切です。
「緊急時は119」「病院では必要書類を確認」「帰国後の保険請求に備える」という3点を覚えておくと、いざというときにも落ち着いて対応しやすくなります。
韓国で救急医療を探すときの公式情報
- 救急医療機関を探す: E-Gen(韓国の救急医療情報)
- 救急車・救急通報: 119
- 日本語での旅行案内・通訳: 1330観光通訳案内
- 海外療養費: 日本で加入している健康保険の公式案内を確認