0ヶ国語から通訳まで
もともとの専攻は自分に合わないし、同期と遊んでいてもどこか虚無感を感じて、カフェの机に突っ伏していた。
「あー、マジで学費もったいないな(笑)」
そう思った瞬間、寮に駆け込んで日本語の「複数専攻」を申し込んだ。
親には当然相談せず、新学期が始まってから事後報告。
私:「お母さん、日本語の複数専攻申し込んだわ」
母:「あ、そう。好きにしなさい」
後で知ったことだが、父は私が日本語を勉強していることを、交換留学の申し込みをする時まで知らなかったらしい。
話を戻して。何の準備もできていない状態での初講義は、もう散々だった。
「マジで絶望的。何を考えて複数専攻なんてしたんだ…? 休学しようかな」
ふと教室を見渡すと、誰も授業に集中せずにお喋りばかり。それを見た瞬間、急に火がついた。
——あんな奴らには、絶対に負けない。今日からガチで勉強してやる。
大学に入って初めて、予習・復習・徹夜の勉強に励んだ。
私の負けず嫌いに火をつけてくれた日文学科のみんなありがとう。 おかげで、飽きずに走り抜けることができた。
授業が終わって寮に帰り、ずっと考えていた。
「どうすれば、あの子たちより上手くなれるだろう?」
- アニメやドラマをたくさん見る → ガチのオタクには勝てない
- 資格試験の参考書を読み込む → つまらない
- ただひたすら、愚直に毎日勉強する
私は飽きっぽくて難しいことは嫌いなタイプだが、選んだのは3番だった。

大学の授業を骨の髄までしゃぶり尽くす
「学べることは全部吸収して卒業してやる」という覚悟で挑んだ。
方法自体は、やるのが面倒なだけで誰でも知っていることだ。
それでも、あえて私の勉強法を紹介してみようと思う。


読解講義
・予習:読解ノートの準備
講義の前日に、単語・文法チェック、翻訳の準備を済ませる。
ノートを一冊用意し、本文をすべて書き写す。 その際、一行ずつ空白を空けておく。
その空白に、自分で翻訳した内容を書き込んでいくのだ。そうすると、自分の分からない単語や文法が浮き彫りになる。
青ペンで単語、赤ペンで文法をチェックしてすべて書き出す。
読解の授業はエッセイの解釈がメインだったが、事前に訳しておかないと授業についていけない。
そのため、新しいノートを一冊「自分だけの最強の参考書」にするつもりで、受験勉強並みに完璧に仕上げていった。
授業中は先生が指摘したポイントをメモし、終わったらノートに追記する。
エッセイ一つ終わるたびに、A4用紙を16等分に折って、分からない単語を覚えるまで殴り書きした。次のエッセイに進む前に、必ず全部覚える。溜めてしまったら終わりだからだ。 実際、2つほど溜めてしまった時は、試験期間に泣きながら覚えた。

今思えば、よくあんなに頑張れたなと思う。試験期間はそれでも不安で、エッセイ10個分くらいを丸暗記した。 全部覚えたつもりでも、本番でいくつかド忘れして満点は逃したが、中間・期末合わせて最終2位になれた^^v
文学講義
・詩、小説、演劇などの資料を「自分の関心分野」と繋げる
例えば、落語について学んだら、落語に関連するアニメを探して見る。
教科書だけで勉強しても頭に入らないが、好きなアニメに関連内容が出てくると勝手に覚えられる。関連コンテンツで内容に馴染んでからノートをまとめると、暗記のスピードが格段に上がる。
アニメやミュージカルなど、日本のサブカルに興味がないと難しい方法だが、私には最高に合っていた。

(デメリット:繋げられるコンテンツがないと、やる気が2倍なくなる。歌舞伎の『紅葉狩』は本当に興味が持てなくて苦労した。)
会話講義
・分からなくても、とにかく口に出す
完璧な文章じゃなくていい。 知っている単語や表現はすべて声に出し、訂正された部分はすぐにメモする。家に帰ってから正しい表現を音読し、録音して聞いてみる。
会話の実力は、話した量に比例する。間違えてもいい、直せばいいんだから。
ネイティブの先生との授業はチャンスだと思った。毎回の授業後、先生のところに駆け寄って、日本人がよく使う自然な表現やイントネーション、発音について質問攻めにした。
あの時アクティブに動いて本当に良かった。おかげで今、通訳として食べていけているのだから。竹下先生、本当にありがとうございました!!

作文講義
・答えはない。ただひたすら絞り出して書け
原稿用紙の書き方や日本語のタイピングなど、体が覚えるまで繰り返すしかない。
講義の中で一番難しかったのが作文だ。
韓国語でも文章なんてまともに書けないのに、日本語で!?と絶望したが、みんな同じように苦戦していたので少し安心した。
手書きはまだしも、タイピングには本当に苦労した。スピードが遅くて制限時間内に終わらないことも多かった。
だが、そこは「負けず嫌い」の私。キーボードが壊れる勢いで打ちまくった。


その甲斐あって、後にマーケティング会社で働いた際も支障なく仕事ができ、今のビジネス対応にも活きている。(あくまで速度の話だ。敬語はまだまだ修行が必要…)
書き出してみると、本当に当たり前のような方法ばかりだ。でも、あの時の私は本当に必死だった。
人生で一番「正攻法」で勉強した時期かもしれない。
ネイティブと積極的に交流する
日文学科には意外と日本人留学生がいた。
私はその子たちに自ら近づいていった。MBTIは「I(内向型)」だが、新しい出会いは好きな方なので、話しかけるのは怖くなかった。
日本に興味があって専攻した学生は多いはずなのに、なぜか誰も留学生に話しかけない。
「あの子、仲の良い韓国人の友達がいなさそうだな」と思ったら、迷わず「友達になろう!」と声をかけた。
韓国語のテキストを読むのに苦労している留学生を助けながら仲良くなった。韓国に興味を持ったきっかけや好きな芸能人の話など、相手が食いつきそうな話題で距離を縮めた。
会話は「絶対に日本語だけ」
間違えても、知っている単語をかき集めて、たどたどしくても日本語で伝えようと努力した。友達は私の間違いやイントネーションをその場で直してくれた。
今考えると、留学生のみんなも韓国語を話しに来たはずなのに、私の熱意に押されて合わせてくれていたのかもしれない。
ある友達には「イェジンちゃんと話す時は、わざとゆっくり話してるんだよ~」と言われた。ごめんね。
この時期に仲良くなった友達とは、今でも連絡を取り合っている。家に招待してくれたり、一緒に旅行に行ったり。
私にとって、かけがえのない大切な友達。みんなありがとう!
「日本語が上手くなりたい」その一心で、本当に全力で、何にでも体当たりで挑んだ。
国際交流プログラムに飛び込んだり、交換留学の準備に励んだり、資格を勝ち取ったり。
交換留学の準備については、実はちょっとほろ苦いエピソードがあるので、そのうち改めてお話ししようと思う。
日本語の資格を取る
日本語を学び始めて一番やりたかったことは「字幕なしでアニメやドラマを見ること」だった。
でも、それが一朝一夕でできるなら苦労はしない。
読み、聞き、話す力も目に見えて上達したが、明確な数値で表せるものではない以上、自分が本当に上手いのか、それとも平凡な集団の中で少し目立っているだけなのか、自分でも判断できなかった。
自分のレベルを客観的に知りたくなり、次の目標を「資格取得」に定めた。
問題は、資格の勉強をする時間が全くなかったことだ。ゼロから15くらいにはなったが、100になったわけではない。
授業についていくだけでも、相変わらず膨大な時間を費やしていた。
ハードな授業準備の毎日に飽き飽きし、新しい刺激が必要だった。
よし、JLPT(日本語能力試験)受けてやろう。
「ま、気楽に受けてみるか〜」と申し込みページを開いたら、受験料が50,000ウォン。……全然気楽じゃない。受験料が高すぎる。
軽い気持ちでサイトを開き、重い気持ちで申し込みを済ませると、あらかじめ買っておいた問題集を開いた。
――そして、速攻で閉じた。
厚みを見ただけで一筋縄ではいかないと覚悟はしていたが(JLPTの問題集は大抵、専門書並みに分厚い)、開いた瞬間とんでもない量の漢字と長文の羅列が私を出迎えてくれるとは夢にも思わなかった。
複数専攻に熱を上げているとはいえ、本専攻を放り出すわけにもいかない。
そこに試験の準備まで重なり、文字通り「半泣き」で机に向かう日々が始まった。

当時の一日のルーティン
朝の運動 → 本専攻の講義 → 単語暗記 → 複数専攻の講義 → 予習・復習 → 資格試験の勉強
誰かに勝ちたい一心で、文字通りストイックに生きていた。
我ながら過去最高にストイックだったと思う。
日本語の資格試験
- JLPT(日本語能力試験):N1〜N5のレベル制
- 日本国際教育支援協会および国際交流基金が主催。
- 留学機関や日本政府などから公式に認められる試験(公信力が高く、就職やビザ申請に必須)
- JPT(日本語能力試験):最大990点のスコア制
- 韓国のYBMが主催。
- ビジネス日本語や実際のコミュニケーション能力を測る試験(採用、昇進、卒業要件などに活用)
私が通っていた大学の日文学科は、卒業要件が「JLPT N2取得」だったため、まずはJLPTに挑むことに決めた。 当時の目標は、初めにN3、冬休みにN2、そして翌年の夏休みにN1を突破するという、なかなかにハードな計画だった。
いざ参考書を買いに行ってみると、一体どういうわけか、どの問題集も異常に重い。
受験料も重ければ、私の心も重い。そして、物理的に本まで重いのだ。
「はいはい、どうぞ。いっそのことこの重みで私を押し潰してくれ」と言いたくなるほどだった。
N3の準備をしていた頃は、すべてのパートを完璧にこなしてはいなかった。
講義の教材に出てくる単語を覚えるだけで手一杯で、問題集の単語までは手が回らなかった。そのため、読解パートだけは徹底的に地文を分析し、要点やテーマを要約する練習を繰り返した。
一方で、聴解については一切勉強しなかった。時間を割いて勉強するほどの難易度ではなかったし、何より私は「オタク」だ。リスニングは朝飯前だった^^
結果は見事、合格!パート別のスコアも満足のいくものだった。
個人的な意見だが、資格試験に「裏技」なんて存在しない。解けるだけ解いて、間違えた分だけスコアは伸びる。
具体的な勉強法が気になるって?それはまた、次のお話で!
